- スタッフブログ
- 2019/08/20
富田林、羽曳野で五十肩にお困りの方へ 根本改善専門 鍼灸整体院リーフ
「五十肩」と聞くと
「年齢を重ねると誰もが通る道」
「もう年だから仕方ない」
「そのうち治る」
「大したことではない」
と考えてしまう方も多いのではないでしょうか?
しかし、「五十肩」という名前とは裏腹に
「服を着替えるときに腕が上がらない」
「寝ているときでもズキズキと痛む」
「髪の毛をとかしたり、ドライヤーができない」
などといった日常生活に支障をきたすこともあるのです。
何をするにも使う腕が動かせないとなると、とても不便ですよね。
そこで今回は身近なようで
あまり知られていない「五十肩」について説明します。
・五十肩の原因について
「五十肩」は正式には「肩関節周囲炎」という、肩関節に起こる炎症のこと言います。
40代、50代の中年以降に起こることが多いことから、40代に症状が現れると「四十肩」
50代に症状が現れると「五十肩」と呼ばれています。
肩の部分にあたる筋肉や腱の柔軟性が年齢とともに低下することが原因で
起こると考えられていますが、その原因はまだはっきりと分かっていません。
人間の関節で最も大きく動くのが肩関節です。
上げたり、下げたり、回したりと
ほとんど全方向に動くようにできていますよね。
こうした動きを支えるために、肩には3つの関節と
腱板、滑液包、人体、筋肉が複雑に組み合わさってできています。
しかし、中年になってくるとそれらの部分が少しずつ低下してきてしまいます。
それに加え、肩をあまり動かさない生活をしていると
血行が悪くなり、柔軟性もなくなり
傷付きやすく、炎症が起こりやすくなります。
ここでは五十肩になりやすい原因をご紹介したいと思います。
「筋肉、関節の柔軟性の低下」
肩関節はたくさんの筋肉で覆われていて、その筋肉によって支えられている骨なので
肩の筋肉疲労がたまったり、関節が硬くなると肩関節と肩甲骨が
正しい位置からズレてしまい、炎症が起こりやすくなります。
「姿勢の悪化」
姿勢が悪くなることで肩甲骨の周辺の筋肉が硬くなり、肩関節や肩甲骨を回すと
「ゴリゴリ」「パキッ」といった嫌な音が鳴りやすくなります。
この音が鳴る人は「五十肩予備軍」と言われていますので、注意が必要です。
「過去に肩のけがを経験したことがある人」
テニスやゴルフ、力仕事などが原因で肩を痛めた経験がある方も注意が必要です。
肩の筋肉は非常に弱い筋肉なので、一度傷付いてしまうと
なかなか自然に元に戻すのは難しいと言われています。
しっかりとリハビリを行うことが大切です。
※上記のような方は特に注意しましょう※
・五十肩の種類について
五十肩には3つの段階があります。
肩を動かしたときに激痛に襲われたなど発症したばかりで
炎症が起こっていて激しい痛みを伴う「急性期」と、炎症が治まり
痛みもビリッと刺すような痛みから鈍い痛みに変わる「慢性期」
そして、痛みもほとんどなくなり、肩も動かしやすくなる「回復期」です。
「急性期」
炎症が起こっているため、肩を動かすたびに痛みを感じるだけではなく
安静にしているときや夜間にも痛みが現れることもあり、時にしびれを伴うこともあります。
このときの対処法としては、「安静が一番」です。
無理に動かそうとせず、手や肩に負担のかかるものは避けましょう。
痛みがひどいときはアイシングをするなど
冷やすと痛みが和らぐこともあるのでおすすめです。
急性期では洋服選びなど、ちょっとした工夫を取り入れましょう。
腕が上がらない、肩が痛いとなると着替えをするのも一苦労です。
かぶるシャツや後ろにファスナーがある服などは避け、
そでや腕回りがゆったりした服装を選び、少しでも負担を軽くしましょう。
「慢性期」
急性期のビリッとした鋭い痛みはなくなり、鈍い痛みに変わってきます。
痛みは少なくなったものの、特に高いものを取るときに腕が上がらない
後ろの荷物を取ろうにも腕を後ろに回すという動きができないなど
肩が動かしづらいといった症状があります。
痛みが軽減してきたら、硬くなった肩関節をほぐすために肩の運動を行い
少しずつ肩の可動域を広げていきましょう。
そこでおすすめは「振り子運動」です。
痛くない方の手で机やいすなどにもたれかかり支えます。
ペットボトルなど500gから1sくらいの重さのものを痛い方の手で持ち、腰をかがめて振り子のように前後、左右にゆっくり振ります。
前傾姿勢で力を抜くことがポイントです。
手に持った重みを利用して動かすので負担も少なく、肩の周りの腱が伸びて楽になります。
(痛みがある場合には何も持たず、腕の力だけで行うのもいいでしょう)
「回復期」
関節の痛みや動きが徐々に回復していく時期です。
しかし、痛みや肩の動く範囲が完全に元の状態に戻るには、約1年ぐらいかかるケースがほとんどで
数年かかる場合や症状が残るといったこともあります。
回復期には低下した肩の筋力や肩の可動域を取り戻すための運動を取り入れましょう。
ここでは3つの運動をご紹介します。
・結帯動作の運動
関節の可動域に制限がある方の手を腰の後ろに回し、反対の手でつかみます。
そして、そのままゆっくり上に上げていきましょう。(痛みのない範囲でゆっくりと行いましょう)
・壁に手を置いて腕を上げる運動
腕をできる範囲の高さまで上げ、そのまま壁に手をつき、手の位置を変えずゆっくりとしゃがみます。
・肩を安定させる運動
仰向けになり、500g程度の重りを持ち、腕を90度持ち上げた位置で小さな円を描くように動かします。
これは腱板と言われる肩を安定させる筋肉の運動です。
五十肩は痛みが治まっても、手を後ろに回す、手を上に上げるなどの
可動域が狭くなることもあり、意識して動かしてみるのもおすすめです。
・五十肩への間違った対処法
五十肩は通常1年ほどで自然に治ってしまうケースがほとんどなので
「放っておいて大丈夫」という間違ったとらえ方もされやすい病気です。
しかし、そのままにしておくことは決して良いことではありません。
そこで、間違った対処法についてご説明します。
自然に治ったように見える五十肩ですが、実は痛くならないように肩を動かすようになっただけで
痛みは取れても肩関節の可動域が狭くなって運動が制限されるという場合も少ないのです。
「痛いから動かさない」
↓
「動かさないから、肩関節が固まる」
↓
「肩が動かしづらい」
といった状態に陥ってしまうと、元通りに戻すことは難しくなってしまいます。
だからといって、急性期で炎症がひどいときに無理に動かそうとすると
さらに炎症がひどくなったり、腱板が切れてしまい
「腱板断裂」といった違う病気になってしまうので注意しましょう。
急性期では無理に動かさず、安静にしておくことが重要ですが
少し痛みが落ち着いてきた「慢性期」では意識して可動域を広げていくことも大切です。
また「回復期」や「治った後」でも、日々のケアを行うことで、肩の老化を防ぎましょう。
・五十肩に対する日々のケア
先ほども述べたように動かさないといると、組織の癒着が起こり
さらに動かせる範囲が狭くなりがちです。
そこで、日常生活で誰にでも簡単にできるおすすめのケアを紹介したいと思います。
「肩を冷やさないようにすること」
先ほど説明したとおり、肩の周りにはたくさんの筋肉があり、支えています。
筋肉が血行不良を起こすと硬くなり、動かしづらくなったり、傷付きやすくなります。
お風呂で温めたり、カイロを使って意識的に温めるといいでしょう。
冷房などで冷えすぎることも血行不良につながりますので
肩にカーディガンを羽織るなど、あまり冷やさないように心がけましょう。
「日ごろから姿勢正しくすること」
肩は体のいろいろな部分から影響を受けやすいと言われています。
例えば、背筋が伸びていない状態では十分に腕は上げられませんよね。
その状態で無理やり肩を上げようとすると、肩に負担がかかり損傷してしまいます。
毎日、正しい姿勢を意識し、肩に負担がかからない使い方をしましょう。
「毎日の生活に意識して取り入れること」
- 荷物は片方だけではなく、両手に平行に持つ
- 手作業は手前で、ひじの高さで行う
- 何か書くときは背筋を伸ばした姿勢で行う
- ものを取ったり、持ち上げたりするときは上半身や腕だけで行わず
- 下半身も意識して使うように行う
- 掃除機やモップを使うときは腕より足を先に出す
といったちょっとしたことでも、意識することで肩の負担を軽減することにつながります。
ついつい癖でやってしまいがちですが
蓄積されると体の負担につながりかねないので注意しましょう。
また下記のようなちょっとした運動を取り入れるとより効果的です。
・両方の肩をグッと持ち上げて3秒ほどそのままにし、パッと下ろします。
これを5回繰り返します。
・両腕をまっすぐ上げて、耳の横につけてゆっくり下ろします。
・右腕を胸に引き寄せて左ひじをあごの前辺りで左手で押さえましょう。反対側も同じように行いましょう。
・両腕を横にまっすぐ伸ばし、そのまま肩より上に上げます。
この状態を30秒保ちます。
すんなりできる人は水を入れたペットボトルを持って行いましょう。
どれも簡単にできる運動なので、長時間のデスクワークの合間や日常生活に取り入れてみてはいかかでしょうか。
誰にでも突然訪れる「五十肩」。
ならないためにも、なったときのためにも肩のケアは取り入れたいですね。
最後に「五十肩」と間違われやすい「肩こり」との見分け方をご紹介します。
・両腕を前から、耳の後ろまでまっすぐ上げる
・手のひらを上に向け、両腕を真横から真上に上げる
・両腕を腰に回す
・両腕を頭の後ろに回す
これらを行なったときに
「痛みを感じる」
「すんなり腕を動かすことができない」
といった場合には、五十肩が疑われます。
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